EFFECTOR>Tube Effector>Tube Driver

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 ついに、真空管でエフェクター作ったどー!!
これさえあれば、ソリッドアンプだろうがなんだろうが、真空管の歪みが出せるってもんです。あ〜あ、どすこい、 どすこい。
 おまけに、12Vで真空管をドライブするので、高電圧で感電する心配もなし。重いトランスを使う必要もなし。 市販の12V1Aの電源アダプタ(スイッチング電源)¥590で済みます。経済的〜っ。
 焼酎を飲みながら作ったので、黒霧島のパックのラベルを貼ってみました。
 回路図(schematic diagram)

製作のポイントなど

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基板はユニバーサル基板で作ってます。
肝心の真空管は、12AU7。
12AX7 でもOK。
アルミを折り曲げて、真空管ソケット(9pin)を取り付けるホルダーをつくった!
結構面倒くさかったが、後々配線や真空管交換時に重宝しまっせ〜。



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  LEDをフットスイッチの近くにもってきたので、左の図の実装で、出来上がった基板を上下逆さにしてケースに 入れています。
 真空管はケースの上の方につけているので、配線が結構多い。
上の基板写真に比べると部品が多いのは、シングルコイルの場合に出力不足を感じたので、最終段のバッファ回路 を増幅回路に改造したからです。




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 ケースはタカチの TD-10-13-4N を使用。
 真空管ホルダーのおかげで、こんなふうに真空管を立てることができます。
 ホルダーとケースはネジ1本で止めているので、そこを支点に回転可能。
 ケースの裏蓋は真空管の冷却用の空気取り込み穴を開けてます。
 表面もドリルで同じ穴にすれば良かったかも。
 表面はブッチャーのヒタイをイメージしてスリットにしたのだが、労力のわりに仕上がりがいまひとつ。


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 真空管をたたむと、ほらこの通り。

 基板は養生用のテープでパターン面を絶縁。
 用心のために裏蓋にも養生用テープを貼ます。
 基板を抑えるために隙間テープを貼ってます。
 百均で売ってます。



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 電源ジャックは、センタープラスのタイプ。

 ご存知9Vのジャックは、センターマイナスですが、今回のDC12Vの電源アダプタは センタープラスなのです。 

 要注意!!



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 左は入力の正弦波。
 右は出力。

 波形の下の方が平べったくなってますが、この部分が真空管で歪んだところ。
 真空管の入力が2Vを越えたあたりで歪みます。
 FFTアナライザの波形を見ると、倍音がたくさんでてますねぇ。
 シングルコイルの場合若干入力が小さく、真空管が歪む電圧まで上がらない場合でもDISTボリュームにて 歪ませることができます。
 ハムバッカーの場合は入力が大きいので、DISTボリュームを絞りきっても歪みます。 歪み過ぎる場合は、GAINを絞って調整できます。
 TONEボリュームは65%あたりでドンシャリサウンドになるように700Hz付近をミッドカットしています。
 パッシブフィルタなので減衰した信号を出力段で2倍に増幅しています。
 さあ、みなさんもつくってみては?

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