EFFECTOR>FUZZ>Down Octave FUZZ
MXR BLUE BOXがモデルのDown Octave Fuzz 。
オリジナルは、2オクターブ下とのミックスであるが、トグルスイッチで
1オクターブ下も選択できるようにした。
回
路図(schematic diagram)(TONE PAD Ver.)
回路図(schematic
diagram)(改造版)
製作のポイントなど
レイアウトは基本的に、有名海外サイト「TONE PAD」のものを参考にした。
ユニバーサル基板へ部品レイアウトをするために、EXCELのセル上に「◎」を並べ、拡大してコピー。部品も拡大して考える。拡大してい
るので、レイアウト図上に部品の定格(抵抗値など)も記入できるので便利。
出来上がったレイアウト図は、スキャナでとって画像を反転させ印刷すると、ハンダ面が出来上がる。
LEDは基板に直接つけている。足が長いので、足がショートしないようにシリコンクロスのチューブを挿入。ケースの穴にLEDを差し込む
と、基板も固定できる。
ケースは タカチ製の TD9−12−4(85Wx120HX35D)。
基板を装着したところ。
電池はスポンジで固定する。
スポンジは、DIY店で売っている、ドアなどのすき間ようスポンジで裏に両面テープがついているやつを、ハサミで切って貼り付ける。
基板は下のように裏返しにして装着。
このとき、ケースの穴にLEDが入るようにする。
基板の裏にはガムテープを貼り付けて絶縁しよう。
ご丁寧に、ガムテープには「このテープは電気の絶縁には使えません」と書いてあるが、それはAC100Vなどの低圧以上。エフェクター
は9Vなので、弱電圧の分野。ガムテープで十分絶縁できるのだ。
絶縁物に求められるのは、絶縁耐力(何ボルトの電圧に耐えられるか)が重要。電圧が低いと、紙でも薄いフィルムでもよい。電圧が高くな
るとプラスチックや、ゴム、特別高圧(11kV以上)ともなるとエポキシレジンや磁器、空気、ガスなどが使われる。ちなみに真空も絶縁に
使われる。
波形を見て見よう
原理は、ギターからの入力をOPアンプで増幅し、正帰還増幅(コンパレータと同じ原理)してフルレンジの矩形波としてしまう。こ
の矩形波をC−MOS ロジックIC 4013(フリップフロップ)に入力し、1段目で波形を1/2(周波数半分=1オクターブ下)
とし、更に2段目で同様の処理を行い、2オクターブ下がった波形となる。しかし、こいつは矩形波なので、ジージーという。ここのとこ
ろが、オクターバと呼ばずに、オクターブファズと呼ばれるワケである。ちなみに、コンパレート後の波形と、フリップフロップを通った
後の波形(2オクターブ下)をミックスして、コンデンサで若干波形を丸く(ローパスフィルタ)して出力している。
<2オクターブ下>
条件:ボリューム「MIX」を右へ12時方向まで回したところ。
(2オクターブ下の波形に原音の周波数の波形が乗っている。)
上:入力(1kHzの正弦波)
下:出力(2オクターブ下の波形+原音の周波数波形)
<1オクターブ下>
条件:ボリューム「MIX」を右へ12時方向まで回したところ。
(1オクターブ下の波形に原音の周波数の波形が乗っている。)
上:入力(1kHzの正弦波)
下:出力(1オクターブ下の波形+原音の周波数波形)
OCTAVAはなかなか扱いにくいエフェクターでした。
オクターブ下の音を出すために、フリップフロップをつかっており、入力が正弦波の場合はきれいにオクターブ下が出るのだが、実際のギター
の音はそんなきれいな波形ではないので、フリップフロップが、途中で動作してしまうと、2オクターブ下の音が出ていたと思うと、途中で1
オクターブ下の音が混じったり、戻ったりと実に不安定である。
したがって、ミックスする場合、原音の方の出力をかなり強くした方が、聞いていて耳障りではない。
MIXのボリュームをAカーブにして1,3番を逆にするか、Cカーブとするか、前段の抵抗値を変えるかしてみようと思う。
エレハモのPOGは、その辺実に安定しているようで、ようつべを見て感心しきりである。
=END=