第2回 香東川マラソン(自主開催)
2022年3月27日(日)、第15回とくしまマラソンが開催される予定だった。
徳島マラソンには青森での単身赴任期間も含めて、2008年の第1回大会から欠かさず出場してきた。近場で開催される貴重なフルマラソンだからだ。
もっと近場の小豆島では、太古の昔から瀬戸内海タートルフルマラソンが開催されており、徳島マラソンができる前までは貴重なフルマラソン大会として参加していた。
ただ、瀬戸内海タートルマラソンは坂が多いと言うか、ほとんど坂ばかりの非常に厳しいコースなので、徳島マラソンができてからは、基本的にハーフマラソンにばかり出ている。
一方、徳島マラソンは坂がほとんど無いフラットなコースなので、とても走りやすい。
今や日本中、至る所でマラソン大会が行われているが、フルマラソンでフラットなコースってのは意外に少ない。
日本は山が多いから平坦なコースを片道21kmも確保できる場所は少ない、って事ではなく、交通規制の問題だ。東京都知事や大阪府知事みたいに絶大な権力を誇る政治家なら、警察も文句を言えないから、都心のど真ん中でマラソン大会を開催できる。
しかし警察に対して知事の力が強くない地方では、そう簡単にはいかない。香川県内では、交通量の少ない小豆島で行われる瀬戸内海タートルマラソンが唯一のフルマラソンだ。
小豆島に限らず、交通量の少ない山間部や島嶼部なら大がかりな交通規制をしなくても42kmのコースを確保するのは比較的簡単だから、多くのマラソン大会がそういうコースで実施される。
ただ、当然ながら、そういう場所では、どうしても坂が多い厳しいコースとなってしまう。
なぜ徳島マラソンのコースは坂が無いフラットなコースなのかと言うと、知事の力が強いからではなく、吉野川という真っ直ぐな大河川の堤防を走るからだ。
吉野川の堤防の上をコースにすれば、大して交通規制をしなくてもフラットで真っ直ぐなコースを確保できるのだ。
ただし、裏を返せば、これは徳島マラソンのコースがつまらないことを意味する。ただひたすら延々と吉野川の堤防を走るだけで、変化に乏しいからだ。はっきり言って途中から飽きてくる。
なので、フラットではあるけど、精神的には厳しいコースと言える。
それでも、やはりフラットなコースと言うのは魅力であり、精神力さえあれば好記録が期待できる大変貴重なレースとして人気が高いレースなのだ。
そのため、徳島マラソンのエントリーに当たっては、毎年、激烈なエントリー競争を繰り広げてきた。
(ピッグ)「考えたら、あの熾烈なエントリー競争を13年間も勝ち抜いてきたって、すごいですね」
(幹事長)「すごい執念やろ?」
そして、2020年も無事にエントリーを果たし、楽しみにしていた。
それなのに、ああ、それなのに、なんと2020年は新型コロナウイルス騒ぎのせいで大会が中止になってしまった。
事の発端は2020年3月1日の東京マラソンの一般ランナー参加中止だ。これに続き、3月8日の第9回名古屋ウィメンズマラソンも一般市民ランナーの参加が中止になった。
ただ、これらの大会は東京オリンピックのマラソン代表選考会を兼ねていたため、エリートランナーの部は開催された。
しかし、その後、状況はますます悪くなり、遂に3月22日の徳島マラソンは全面的に中止になってしまった。あまりの事に呆然とした。
そして、その後も、全国的にマラソン大会が次々と中止になっていった。
これらのマラソン大会中止騒ぎってのは、どう考えても、あまりにも非科学的で情緒的でヒステリックな対応だ。
(ピッグ)「この説明って、去年でおしまいになると思ってましたよねえ」
(幹事長)「ほんと!まさか、今年もまた、この説明を延々と繰り返す羽目になるとは思わなかったよ」
バカみたいなマラソン大会の中止騒ぎは庵治マラソンでおしまいになり、この説明もおしまいになると思っていたのに、またまた繰り返す事になろうとは!
ともかく、素人が見たら、マラソン大会ではランナーが密集しているように見えるかもしれない。しかし、毎日乗っている満員電車に比べたら、はるかにスカスカだ。そうでないとぶつかって走れない。
しかも密室の満員電車に比べて、屋外のマラソン大会はウイルスが蔓延できる環境ではない。新型コロナウイルスは感染した人の咳やくしゃみの飛沫による飛沫感染でうつっていくが、飛沫感染は屋外で走っている時に感染なんかしない。
多くの国民が新型コロナウイルスを非常に恐ろしいもののように勘違いしているが、決して、エボラ出血熱のように極めて致死率の高いウイルスでもなければ、風疹のような感染力の強いウイルスでもない。
多くの国民がヒステリックに踊らされているのは、視聴率さえ稼げればいい下品なマスコミがキチガイみたいに煽り立てるのと、新型コロナウイルスの新規患者数をゼロにしようなんていう狂信的な妄想に取り憑かれた医療関係者の独善のせいだ。
さらに、それに付け込んで何でもかんでも政府を批判する無能な民主党が調子に乗ってギャアギャア騒ぐからだ。
いい加減に、このようなヒステリックな対応は止めて欲しいのだが、新型コロナウイルスの蔓延よりも、このようなヒステリックな対応の蔓延の方が遙かに早い。
もちろん、大会主催者側は苦渋の決断というか、断腸の思いだろう。なぜなら、大会の成功を一番願っているのは大会主催者なんだから。だから、私も大会主催者を責める気は、さらさらない。
悪いのは、こういう状況に大会主催者を追い込んだ世間のプレッシャーというか、コロナ自警団に代表される、社会を覆い尽くすバカ騒ぎだ。
そして、恐れていた通り、その後も5月のオリーブマラソン、6月の北山林道駆け足大会、7月の汗見川マラソンと、続々とマラソン大会の中止が発表になり、このままではマラソン大会もサイクリングイベントも全滅になりそうな雲行きになってきた。もうお先真っ暗だ。
〜 マラソン大会を自主開催 〜
って嘆き悲しんでいた時、ピッグが突然ナイスなアイデアを提示した。
(ピッグ)「この話も、去年でおしまいになると思ってましたよ」
(幹事長)「ほんと、ほんと!」
2020年5月のオリーブマラソン以来、自主開催してきたマラソン大会の記事にはしつこく書いてきたエピソードだが、これを外す訳にはいかないので、しつこくピッグに提案してもらう。
(幹事長)「お待たせしました!はい、どうぞ!」
(ピッグ)「中止になった大会をペンギンズで自主開催しましょうよ」
(幹事長)「え!?」
あまりのナイスなアイデアに一瞬、言葉が出なかったが、これは画期的なアイデアだ。そうなのだ、大会が中止になったのなら、我々で独自に勝手に自主開催すればいいのだ。
(幹事長)「なんて素晴らしいアイデアだ!君がこんな素晴らしいアイデアを出したのは実に23年ぶりやぞ」
(ピッグ)「ハイハイ、分かりましたってば」
1997年に我々がペンギンズを立ち上げた時、クラブの名前を何にしようか相談したんだが、幹事長の私の意見を差し置いて、ピッグが「ペンギンズにしましょう」なんて言い出し、押し切られてしまったのだ。
しかし、よくよく考えてみれば、むやみにスピードを追求するのではなくマイペースでゆっくり走る我々のスタンスは、まさに「ペンギンズ」の名前がピッタリであり、素晴らしいネーミングだったと思う。
ピッグがナイスなアイデアを出したのは、その時以来、実に23年ぶりのことだった。
と感心していたのだが、2020年5月にオリーブマラソンを自主開催して走っていた時、同じように一人で走っている女子がいて、支部長が聞いたところ、彼女も自主開催していた事が分かった。
また7月に汗見川マラソンを自主開催して走っていた時も、同じように走っているカップルがいて、支部長が聞いたところ、彼らもやはり自主開催していた事が分かった。
さらに2021年5月のオリーブマラソンに至っては、胸に大きく「勝手に小豆島オリーブマラソン」なんて書いたTシャツを着て自主開催しているグループがいた。
つまり、マラソン大会の自主開催ってのは、誰でも思いつくような平凡なアイデアだったことが分かったので、ピッグに対する賞賛は雲散霧消した。
(ピッグ)「ハイハイ、分かりましたってば」
てなわけで、その後は中止になったイベントは、できる限り自主開催することとなった。
その第1弾が2020年5月17日に開催したサイクリングイベントの第7回ツールド103であり、これが思いのほか楽しくて大成功だった。
続いてマラソン大会として5月の小豆島オリーブマラソン、6月の北山林道駆け足大会、7月の汗見川清流マラソン、8月の四国のてっぺん酸欠マラソン、9月の龍馬脱藩マラソン、11月の庵治マラソン、12月の瀬戸内海タートルマラソンを自主開催してきた。
これらも例外なく、とても楽しくて大成功だったが、そうは言っても正式な大会ほどのやる気と達成感は得られないため、願わくは、コロナのバカ騒ぎは2020年で収束して、2021年はマラソン大会が復活して欲しかった。
ところが、2021年になってもコロナのバカ騒ぎが終わらず、マラソン大会の中止が続いたため、2月の丸亀マラソンを自主開催し、続いてトレラン大会である2月の善通寺五岳山空海トレイルも自主開催した。
この善通寺五岳山空海トレイルは、2020年はギリギリでなんとか本大会が開催され、コロナのバカ騒ぎでマラソン大会が軒並み中止になる前の最後の大会だった。
それからまる一年が経ってマラソン大会の中止騒ぎも一周したので、そろそろバカ騒ぎを止めてマラソン大会を再開して欲しかったところだが、2020年に最初に中止になった徳島マラソンは、なんと2年連続で去年も中止になってしまった。
コロナのバカ騒ぎによるマラソン大会中止が2年目に突入したのだ。そのため、徳島マラソンの代替大会として3月の香東川マラソンを自主開催した。
そして、その後も2年連続のマラソン大会中止が続いたため、5月の小豆島オリーブマラソンや7月の北山林道駆け足大会や7月の汗見川清流マラソンを2年連続で自主開催してきた。
さらに、マラソン大会や自転車イベントに続く初めてのトライアスロン大会として9月のサンポート高松トライアスロンを自主開催し、それに続いて10月の龍馬脱藩マラソンや10月の四国のてっぺん酸欠マラソンや11月の瀬戸内海タートルマラソンや1月の庵治マラソンを自主開始した。
もちろん、これらも例外なく、とても楽しくて大成功だったが、そうは言っても正式な大会ほどのやる気と達成感は得られないため、私のタイムは2年連続で大惨敗続きだった。
(支部長)「それは根性の無い幹事長の話であって、私はこの2年間、絶好調を維持してるよ」
(幹事長)「おみそれしました!」
しかし、バカみたいなコロナ騒ぎもいよいよ収まり、マラソン大会の自主開催は庵治マラソンでおしまいになり、2022年にはマラソン大会が復活するはずだった。その第一弾が丸亀マラソンのはずだった。
実は全国的には2021年12月に奈良マラソンが開催された。たぶん、大きなマラソン大会としては、この奈良マラソンが復活の第一号だっただろう。
奈良は県知事が「緊急事態宣言とかマンボウとか全く意味が無い。経済が打撃を受けるだけで、感染防止には何の効果も無い」という正論を断固として貫いており、そのおかげで奈良マラソンは開催された。
緊急事態宣言やマンボウが何の効果も意味も無い事は明らかだ。そんな事をしようがしまいが、感染が広がる時には広がるし、収束する時には収束する。当たり前だ。誰が考えたって分かる簡単な事だ。
ところが、一部のヒステリックで愚かな市民やバカで自分勝手なマスコミに批判されるのを避けようとする自己保身に凝り固まった多くの県知事は、何も考えずに見境なく緊急事態宣言やマンボウを乱発する。
そのせいで多くのマラソン大会が中止に追い込まれているのだ。
そして、四国でも唯一、香川県知事だけがマンボウに手を挙げ、丸亀マラソンも中止に追い込まれた。本当にバカみたいな話だ。
てな訳で、怒り狂いながら2月の丸亀マラソンを自主開催し、さらに続いて2月の善通寺五岳山空海トレイルを自主開催した。
〜 大会中止が3年目に突入 〜
この善通寺五岳山空海トレイルは、2020年はギリギリでなんとか開催され、コロナのバカ騒ぎでマラソン大会が軒並み中止になる前の最後の大会だった。
それからまる2年が経って2周もしたので、そろそろバカ騒ぎを止めてマラソン大会を再開して欲しかったところだが、2020年に最初に中止になった徳島マラソンは、なんと3年連続で今年も中止になってしまった。
コロナのバカ騒ぎによるマラソン大会中止が、信じられない事に3年目に突入したのだ。
ただし、大きな声で言っておかなければならないが、全国的にコロナのバカ騒ぎによるマラソン大会中止が3年目に突入した訳では決してない。
上に書いたように、事の発端は2020年3月1日の東京マラソンの一般ランナー参加中止だったが、東京マラソンは今年は開催された。3月6日の開催だ。
また、2020年は東京マラソンに続いて一般市民ランナーの参加が中止になった名古屋ウィメンズマラソンも今年は開催され、ゾウさんが出場して完走した。東京マラソンの1週間後の3月13日の開催だ。
(ゾウ)「キャッホー!完走してティファニーのペンダントをゲットしたよ!」
(のら)「いいな、いいなあ」
人口が密集している大都市の東京や名古屋で大規模マラソンが開催されたんだから、この流れからいくと、当然、田舎の徳島マラソンは何の問題も無く開催されるだろうと思っていた。
それなのに、なんと!田舎で沿道の観客だってスカスカの徳島マラソンは中止になったのだ。
本当に何を考えているのか!信じられない。
なぜ人口が密集している東京や名古屋で大規模マラソン大会が開催されたのかと言えば、コロナの感染者数が減ったからではない。相変わらず感染者数は高止まりしている。
しかし、コロナのバカ騒ぎは収まりつつある。ようやく国民の多くはコロナがただの風邪に過ぎないって事が分かってきたのだ。
独善的な医療関係者と下品なマスコミが、あたかもコロナを恐ろしい病気のようにヒステリックにわめきたてるもんだから、国民の多くが理解するまで2年もかかったが、ようやくコロナなんてただの風邪に過ぎないっていう理解が進んできたのだ。
テレビニュースだって、ウクライナ情勢と知床半島観光船沈没事故の話題ばかりで、コロナの事なんて言わなくなった。本当にスッキリする。
それなのに、一体なんで徳島マラソンは3年目になっても中止にするんだ!?もう、全く理解不能だ。
全国的なマラソン大会の中止の先駆けとなった2020年の徳島マラソン中止は許せなかったが、今回の2022年の徳島マラソン中止も絶対に許せない。
2021年はかなり早い段階で大会の中止が決まり、エントリー自体が無かった。ところが今回は、開催が決定となり、過去のようなエントリー合戦が繰り広げられ、出場権を確保するのに苦労した。
しかも、参加費はバカみたいに高騰して、なんと14770円になった。2008年の第1回大会の参加費は5000円だったから、なんと3倍にもなっている。
徳島マラソンの参加費は毎年、どんどん値上がりしてきたが、それでも最初に中止になった2020年は10000円だった。10000円でも十分に高額だが今回はその1.5倍だ。
こんなに一気に値上げした理由として「コロナ対策で金がかかるから」なんてふざけた事を言っていたが、結局、開催しないんなら理由になっていない。
しかも、中止が発表されたのは、大会の僅か2週間前だ。
(幹事長)「直前になって勝手に中止にするんなら、せめて金返せ!」
(支部長)「ほんとほんと、詐欺みたいな話やな」
また、出走権の来年への持ち越しや来年のエントリー時の優先エントリーなども一切無い。
それなら、とにかく、金を返せ!
実は、丸亀マラソンも似たような状況だった。
丸亀マラソンも早々に開催が決まり、エントリー合戦を経て出場権を確保したのだが、参加費はバカみたいに高騰して10000円になった。1997年の第1回大会の頃は3000円だったから、3倍以上の高騰だ。
丸亀マラソンの参加費も毎年、どんどん値上がりしてきたが、それでも中止になる直前の2020年は6000円だった。6000円でも十分に高額だが今回はその1.7倍だ。
ここでも一気に値上げした理由として「コロナ対策で金がかかるから」なんて事を言っていたが、結局、開催しないんなら理由になっていない。
しかも、中止が発表されたのは、大会の僅か2週間前だ。
とにかく、金を返せ!
なーんて怒っていたら、半額の5000円分のクオカードが送られてきた。「半額でお茶を濁すな!」という声が幹事長から上がったが、Tシャツも送ってきたし、地元の事なので許してあげることにした。
しかし、徳島マラソンの事務局からは、今だに何の連絡も無い。
2020年も参加費は一円も戻ってこず、欲しくもない完走メダルが勝手に送り付けられてきた。走ってもないのに、完走メダルなんか欲しくないぞ!
こんなに高額な参加費を取っておきながら、勝手に直前で中止にしておいて、返金しないってのは詐欺以外の何物でもない。
などと怒りが収まらないが、無力な我々にできることは自主開催だけだ。
ただし、フルマラソンを自主開催するのは大変だとの事で、昨年は代替大会として香東川マラソンを自主開催した。
そして、今年も引き続き、中止になった徳島マラソンの代替大会として第2回香東川マラソンを自主開催した。
散々、文句を言ってきたが、自主開催のマラソン大会は自由に開催日を設定できるから、とても便利だ。みんなの都合が良い日を選べばいいし、天気が悪ければ延期するのも自由だ。
最優先事項はみんなの都合で、次が天気だ。寒くない時季のマラソン大会なら、多少雨が降っても平気で決行する。
暑い時は、むしろ雨が少し降った方が涼しくて良いくらいだ。でも、今の時期はまだ雨が降ると寒くなるので避けたい。
今回は当初の正式大会の開催予定日である3月27日に開催しようと思っていたが、みんなの都合が合わず、1ヶ月遅れの開催となった。
また、4月24日(日)に開催するつもりだったが、天気が悪そうだったので、前日の4月23日(土)に開催した。
参加メンバーは私のほか支部長、ピッグ、D木谷さん、のらちゃんだ。
庵治マラソン、丸亀マラソン、善通寺五岳山空海トレイルと3戦連続で出場していた長谷さんは農園の作業が忙しいとの事で不参加となった。
〜 代替大会を開催 〜
実は今回、徳島マラソンは本大会を中止にする代わりにオンラインマラソンが開催された。
オンラインマラソンは最近多い。本大会を開催できないからだ。
しかし、オンラインマラソンなんて全く何の意味も無い。
マラソン大会の存在意義ってのは、普段の練習コースとは違う新鮮なコースを、スタッフの手厚いサポートや沿道の声援も受けて走るからそこ楽しい。
また、数多くの他のランナーと競い合うからこそ緊張感も高まり、アドレナリンが大量に分泌してやる気が漲り、その結果、良いタイムも期待できる。
だが、オンラインマラソンなんて自分で普段走ってる練習コースを好き勝手に走るだけなので、なんの緊張感もやる気も湧いてこない。
参加している他のランナーと競い合っているんだと思い込もうとしても、現実に周りにいないんだから、極めて非現実的な設定だ。
そんな意味の無いオンラインマラソンに参加するくらいなら、我々のように仲間内で大会を自主開催した方が5億倍くらいマシだ。
そして、しつこいようだが、ここでも一言文句を言っておきたい。
オンラインマラソンなんて姑息な事をしてお茶を濁すのは止めて、それに費やされる費用は我々に返金しろ!
オンラインマラソンなんて全く何の意味も無いんだけど、少しは経費がかかるだろう。そんな無駄な事にかけるお金は我々に返金しろ!
オンラインマラソンをやりました、なんてアリバイを作って参加費の返金を拒むのは止めろ!
(ピッグ)「一言じゃなくて三言になってますが」
(幹事長)「なかなか怒りを収まらなくて」
それはさておき、中止になった徳島マラソンだが、なぜ普通に自主開催せずに代替大会を開催したのかと言うと、高知龍馬マラソンを自主開催しなかったのと同じく、理由は2つある。
1つ目の理由は、フルマラソンを自主開催で走るのは辛いからだ。
ハーフマラソンくらいの距離なら自主開催でも楽しく走れる。
しかしフルマラソンになると、スタッフによる充実したサポート態勢と沿道からの声援があるからこそ、なんとかくじけずに頑張って42kmも走ることができる。
自主開催で自分らで勝手に走ってるだけでは、絶対に途中で嫌になって止めてしまうだろう。
2つ目の理由は、都市部を走る区間では交通規制が無いと走りにくいからだ。
遠く離れた山奥とか離島で開催される田舎のマラソン大会は、現地に行くのは不便だが、コースは走りやすい。
そういう所では歩道は無いし、センターラインも無い狭い道だが、交通量は非常に少なく、信号機も無く、とても走りやすい。なので、自主開催は容易だ。
しかし、市街地では信号機が多いし、歩行者が多い地域で歩道を走るのは危険だ。
これまで、オリーブマラソンも北山林道駆け足大会も汗見川マラソンも酸欠マラソンも脱藩マラソンも庵治マラソンもタートルマラソンも、全て開催予定日に開催予定コースで自主開催してきた。
オンラインマラソンについては上でも批判したが、マラソン大会ってのは、その場所に行ってみんなで走ることに意義があるのだから、バーチャルで自宅周辺を好き勝手に走るなんて、何の意味も無い。
だから、我々の自主開催シリーズは、遠く離れた高知の山奥で開催される北山林道駆け足大会や汗見川マラソンや酸欠マラソンや脱藩マラソンや、離島で開催されるオリーブマラソンやタートルマラソンも、全て開催予定日に開催予定コースで自主開催してきた。
いずれも交通規制が無くても安全に走れるコースだからだ。
例外は丸亀マラソンだ。丸亀マラソンも本当は本コースを走りたい。丸亀マラソンのコースは、ほとんど坂が無い国際陸連公認の高速コースを走るため、良いタイムが期待できることも魅力だ。
しかし、丸亀マラソンの本コースを自主開催で走るのは無理だ。なぜならコースが全て市街地だからだ。あのコースを勝手に走るのは不可能だ。
本コースでなくても、近くに代替になるようなコースを取れればそれでもいいんだけど、少しばかり離れても市街地が続いているため、それも無理だ。
て事で、丸亀マラソンでは本来のコースを諦めて、丸亀マラソンの会場である丸亀競技場の400mトラックをひたすら53周も走るという暴挙を2年連続で続けている。
暴挙と言われながらも、競技場のトラックを53周走るという厳しい精神修行を強引に開催したのは、距離がハーフマラソンだったからだ。
一方、高知龍馬マラソンはコースが市街地のうえ、距離がフルマラソンなので自主開催していない。競技場の400mトラックを106周走るのは人間として不可能だ。
その流れで言うと、徳島マラソンもフルマラソンなので自主開催は難しい。なので、高知龍馬マラソンのように、あっさりと中止にする事もできた。
しかし、ペンギンズの健全な発展を常に願っている幹事長としては、完全中止は避けたかった。なぜなら、何もやらないと5月末の小豆島オリーブマラソンまでマラソン大会が何も無い状態が続くからだ。
丸亀マラソンが2月初めだから、3ヵ月半くらいマラソン大会が無い状態が続くことになる。それではメンバーのモチベーションがダダ下がりになり、レベルが一気に落ちてしまう。
さすがにそれはマズいって事で、2021年は徳島マラソンの自主開催は諦めながらも、代替大会として香東川マラソンを開催した。
ただ、香東川マラソンていうのは私が勝手に捏造したマラソン大会であり、あんまり意義は無いし、それほど楽しくもない。
なので、今年は徳島マラソンのコースを走れないか検討してみた。
徳島マラソンは、レース序盤と終盤に市街地を走るが、それを除外すれば、大半は信号の無い吉野川の堤防の道となる。
(幹事長)「どうでっしゃろ?」
(支部長)「あの堤防の道は狭いのに交通量が多いよ」
確かに、堤防の道なのでかなり狭い。それでも交通量が少なければ問題ないが、かなりの交通量がある。
狭くて交通量が多いとなると、ちょっと危険すぎて走る訳にはいかない。
(幹事長)「それじゃあコースは2021年と同じ香東川の河川敷とするものの、距離を延ばして30kmレースにするってのはどうかな?」
距離を伸ばして趣向を変えてみようという幹事長様の素晴らしい提案だ。
(支部長)「ええよ」
(D木谷)「いいですね」
(のら)「いいよ」
(ピッグ)「いや、21kmにしてください!」
ピッグがなぜ21kmに固執するのかと言えば、フラットなコースでハーフマラソンの自己ベストタイムを出してみたいという希望があったからだ。
て事で、30kmレース案も否決され、結局、2021年と全く同じコースで香東川マラソンを開催する事となった。
コースは香東川の河川敷と堤防をつないで21kmを確保する。
・吉野川の堤防を走る徳島マラソンのコースの雰囲気に近いコースである
・基本的に車が走らないコースなので、交通規制が無くても実施できる
・距離は自分たちだけでも楽しく走れるハーフマラソン
という性質を兼ね備えた素晴らしいコースだ。
(幹事長)「こんな素晴らしいコースを思いつくなんて、なんて素晴らしいお人柄なんだ!」
(ピッグ)「人柄とは関係無いでしょう?」
スタートとゴール地点は、国道11号線のすぐ北にある香東川の沈下橋の西側だ。
ここから河川敷や歩行者・自転車専用の堤防を北に向かって走る。途中に橋があったりするが、下をくぐるようになっていて、信号も無ければ車が通る区間も無い。
最後に旧国道11号線の橋をくぐると、車が通る道に入るが、交通量はほとんど無い区間なので問題は無い。
少し北に進むと海に突き当たる。ここで折り返してしまうと、距離が足りないので西へ左折し、少し進んで再び海に突き当たると、再度、南へ左折し、ほんの少し進んだところにある食肉加工センターの門の前を第1折り返し点として折り返してくる。
スタート地点まで戻ってきたら前半区間が終わる。スタート地点から第1折り返し点までの距離は5500mなので、前半区間の往復で11kmとなる。
橋をくぐったりする所に微かなアップダウンがあるだけで、極めてフラットなコースだ。
スタート地点まで戻ってきたら、そのままさらに南へ進み、こちらも河川敷と歩行者・自転車専用の堤防をひたすら走る。橋がいくつかあるが、どこも下をくぐるので、信号も無ければ車が通る区間も無い。
最後に河辺橋のたもとで一般道に出てしまうので、そこを第2折り返し点として折り返してくる。
スタート地点まで戻ったら後半区間が終わり、そこがゴール地点だ。
スタート地点から第2折り返し点までの距離が5050mなので、後半区間の往復で10.1kmとなる。
後半も橋をくぐったりする所に微かなアップダウンがあるだけで、極めてフラットなコースだ。
前半と後半の合計で、ちょうど21.1kmとなり、ハーフマラソンの距離と同じになる。
・信号機は一切無いし、車もほとんど通らない、走りやすいコース
・ぴったりハーフマラソンと同じ距離
・ほとんどアップダウンが無い極めてフラットなコース
という素晴らしいコースだ。
(幹事長)「こんな素晴らしいコースを思いつくなんて、本当に幹事長様には頭が下がる思いだよ」
(ピッグ)「自分で自分に勝手に頭を下げてください」
(幹事長)「こんなに素晴らしいコースなんやから、自己ベストを出してくれたまえ」
(ピッグ)「ラジャー!」
〜 会場集合 〜
場所が近場の香東川の河川敷なので、みんなで乗り合わせて行くより、各自、勝手に行った方が早いので、9時に現地集合とした。
集合場所は、スタート地点とする香東川の沈下橋の東側にある広い河川敷駐車場だ。
会場に着いても、まだ誰も来てなかったが、すぐにのらちゃんが到着し、しばらくして支部長とD木谷さんが到着した。
ところがピッグが来ない。
(支部長)「また寝過ごしてるんやないやろな」
(幹事長)「まさかドタキャンやないやろな」
ピッグはこれまで遅刻やドタキャンの実績があるので、みんな不信感を抱いている。
するとピッグから電話が入る。
(ピッグ)「集合場所の沈下橋って、どこにあるんですか?」
(幹事長)「え?」
なんと、ピッグは何やら根本的に勘違いしていて、全然違う場所に行ってたようだ。
しばらくしてピッグが到着し、全員集合となった。
実はD木谷さんの職場のウルトラマラソン仲間である倉石さんと木村さんも丸亀マラソンに続いて参加する予定だったが、都合で少し遅れるとの事なので、先にスタートする事にした。
天気予報では翌日は雨予報で、当日は曇り予報だった。天気は下り坂なのだ。4月に入ると、晴れると暑くなるから、曇りの方が好ましい。
ところが、なんだか晴れてきて暑くなる予感がしてきた。
(幹事長)「これなら、多少雨が降っても明日にした方が良かったかなあ」
(のら)「いやいや、雨は嫌だよ」
本格的に暑くなる前に終わりたいので、準備ができたら早目にスタートすることにする。
自主開催のメリットとしては、上にも書いたように、
・みんなの都合に良い日に開催できる
・天気が悪い時は延期できる
というのがあるが、それ以外にも、
・勝手にスタート時間を自由に決められる
てのがある。
これは、
・混んでないから駐車場に困らない
・混んでないからトイレに困らない
・終わってからも混んでないからスムースに帰れる
というのと合わせて、時間がとても融通がきくことを意味する。つまり、運営がとても柔軟になるのだ。
て事で、さっさと準備を始める。まずは着替えだ。
何を着るかはマラソン大会において最も重要な要素だ。寒いのは大嫌いだけど、暑くなるとバテてしまうから避けなければならない。
今日は寒くなる事態は、あんまり考える必要は無さそうだ。
(支部長)「寒くなる可能性なんてゼロやろ!」
(幹事長)「いやいや、そうとも言えない」
一見、寒くなる事なんて心配無用のように思えるが、それは最後まで頑張って走れる人の場合だ。
私は終盤に力尽きてトボトボ歩く可能性がある。汗をびっしょりかいた後でトボトボ歩くと汗が冷えて寒くなるかもしれない。もし曇ったうえに風でも吹いてきたら確実に肌寒くなるだろう。
(支部長)「歩いた時の事まで心配せんといてよ!」
(幹事長)「心が寒くなった上に体まで寒くなると辛いやろ?」
ま、しかし、今日は風も無いし、晴れて暑くなりそうだから、寒さを心配するのは止めよう。
となると、半袖Tシャツ1枚でもいい。支部長もピッグもD木谷さんもみんな半袖Tシャツ1枚だ。ただし、のらちゃんだけは日焼け防止のために半袖Tシャツの下に薄い長袖シャツを着ている。
(幹事長)「それ、暑いやろ?」
(のら)「暑いけど、日焼けしたくないんだも〜ん」
私も、先日の雪山ツアーで極度の日焼けをして皮膚がボロボロになっているので、日焼け防止のために薄手の長袖ウェアを着た。これは長袖とは言え、薄くてサラサラで、全然暑くはない。
(ピッグ)「そうですか?ちょっとは暑いでしょ?」
(幹事長)「ちょっとは暑いけど、日焼けしたくないんだも〜ん」
(ピッグ)「日焼け止めクリーム塗ったら良いじゃないですか」
(支部長)「日焼け止めクリームは汗かいたら流れていくからなあ」
オリーブマラソン以降は暑くなるので長袖は無理だろうな。
下は練習の時にいつも履いているランニングパンツを履いた。これは汗で濡れてもベチョベチョしないから走りやすい。
寒い時は防寒用としてランニングパンツの下にランニングタイツを履くが、今日は暑そうなのでタイツは履かない。
ただ、四痙攣の航路さんから「タイツを履くと筋肉の無駄な動きが抑制されて疲労が防止できる」と聞いているので、代わりに脹脛サポーターを履いた。
D木谷さんやピッグも脹脛サポーターを履いている。
一方、支部長はタイツを履いている。そう言えば、支部長は最近、常に脹脛サポーターではなくタイツを履いている。
(幹事長)「暑がりの支部長なのに、タイツは暑いんじゃない?」
(支部長)「脹脛サポーターはきつくて履きにくいから止めたんよ」
たしかに、脹脛サポーターはとてもきつくて脱着が大変だ。特に、走った後で一生懸命に脱いでいたら、足が攣ってしまうのだ。
のらちゃんも日焼け防止のためにタイツを履いている。
手袋は寒くないので不要かとも思ったが、汗を拭くために履いた。
いつもは汗を拭くためにハンドタオルを持って走っているが、手袋の方が汗を拭きやすいと思い、今日はハンドタオルは止めた。
(D木谷)「でも暑いでしょ?」
(幹事長)「はい、暑いです」
オリーブマラソン以降は暑くなるので手袋は無理だろうな。
帽子は大嫌いなので被らないが、他のメンバーはみんな被っている。
(ピッグ)「顔を日焼けしますよ」
(幹事長)「確かに、そうやなあ」
顔の日焼けの事を失念していて、帽子を持ってこなかったが、失敗だったかも。
準備が終わったら、恒例のスタート前の記念撮影を行う。
今日はジャンプのタイミングが大成功だった。全員が自己最高点まで達する驚異のジャンプだったが、そのタイミングがピタリと一致した奇跡の一枚となった。
(ピッグ)「みんなに合成したと思われますね」
いつも好き勝手に合成しているので、こういう奇跡的な写真も合成だと思われるかもしれないが、今回は合成でない奇跡の本物の写真だ!
(幹事長)「こんな所で自己ベストを出しても仕方ないんやけどな」
全員が自己ベストの高さまで跳んだが、もちろん、何の意味も無い。
て言うか、レース前に無意味に疲れてしまった。
全員が揃って自己最高のジャンプを決めた奇跡の瞬間
(左から支部長、D木谷さん、のらちゃん、ピッグ、幹事長)
雲は消えていき、天気はどんどん良くなり、炎天下のレースになりそうだ。こうなると水分補給が重要になる。
正式な大会と違ってエイドが無いから、水分は自分で確保しなければならない。そのため自主開催シリーズではトレランリュックにペットボトルを入れて走る事が多い。
しかし今日のコースは、前半が終わるとスタート地点まで戻ってくるので、そこに水分を置いておけば前半終了時の中間地点では水分補給ができる。
て事で、今日は自分で運ぶ必要は無い。各自、スタート地点に飲料ボトルを置いておく。
(支部長)「でも、中間地点でしか水分補給できないのは不安やな」
(のら)「かと言って持ち運ぶのも面倒よね」
(幹事長)「こんなに暑くなるんやったら、やっぱり明日にした方が良かったかなあ。少しくらい雨が降った方がマシかも」
(のら)「いやいや、雨は嫌だってば」
私も、以前はどんな季節であろうと、雨は絶対に嫌だったが、第33回小豆島オリーブマラソン大会で大雨の中を快走してからは、我々は雨そのものに対する抵抗感は払拭されている。
大会が中止になるほどの大雨でなければ気にしない。
ただし、それは気温が高いシーズンの話であり、今の季節は微妙なところだ。まだ4月なので、雨が降ったら寒くなる可能性はある。
(支部長)「いやいや、そんな事は無い。どんな季節であろうとも雨が降った方が呼吸が楽や」
支部長は汗っかきなので、冬でも天気が良いと暑くなって汗をかきまくる。真冬の丸亀マラソンでも、大量に汗をかいて脱水症状になってアンデルセン状態に陥った事があるくらいだ。なので、ひたすら雨を好んでいる。
でも、私は雨が嫌いというより、寒くなるのが嫌いだ。だから暑い季節なら雨は嫌いではないが、今の季節は雨が降ると寒くなりそうなので微妙だ。
(支部長)「寒い方がタイムは良いんやってば」
(幹事長)「確かにそうやけど」
確かにタイムは気温が低い方が良い。でも、やっぱり寒い中で走るのは嫌だ。
スタート時間が近づいてきたので、本日の目標を設定せねばならない。もちろん、どんな時でも、どんなレースでも、大会自己ベストの更新を狙うのが良い子の有るべき姿だ。
マラソンはコースや季節によってタイムが大きく変わってくるから、違うレースのタイムを比較するのは不適当なので、どんなレースに出ても、その大会での自己ベストを狙うのが良い子の正しい道だ。
だがしかし、この香東川マラソンは今回が2回目だ。しかも、正式なレースというものは無く、去年の自主開催レースが唯一の実績なので、あんまり参考にはならない。
ただし、坂が無い超フラットで走りやすいなコースなんだから、問答無用でハーフマラソンの自己ベストを目指すべきだろう。
そもそも、今年もこのコースでハーフマラソンを走るのは、超フラットなコースでハーフマラソンの自己ベストを出したいというピッグの希望によるものだ。
だがしかし、ピッグに限らず、やはりみんなハーフマラソンの自己ベストを目指すべきだろう。
多くのメンバーがハーフマラソンの自己ベストは丸亀マラソンで出している。アップダウンが少ないフラットな高速コースだからだ。
そうなると、丸亀マラソンの自己ベストが最終目標になる。
丸亀マラソンを念頭に置くとなると、死守しなければならない目標として、丸亀マラソンで是が非でもクリアしなければならない最優先タイムである1時間50分という目標が出てくる。
丸亀マラソンでは、1時間50分を切れば、翌年から3年間は前方のB部門でスタートできるからだ。自己ベストが出れば1時間50分もクリアしたことになるが、自己ベストが出なくても、最低でも1時間50分は死守したいのだ。
もちろん今回は丸亀マラソンでもなければ正式な大会でもないので、どんなに良いタイムを出しても、来年の丸亀マラソンのスタート場所には何の関係も無い。しかし、気持ちの問題として1時間50分を死守しておきたい。
丸亀マラソンも同じだが、今回のようなフラットなコースの場合、良いタイムが期待できるため、ついつい調子に乗って序盤からガンガン飛ばしてしまい、結局、終盤に大失速するというワンパターンが多い。
理想的な走り方と言うのは、序盤は抑えめに走って、後半にペースアップするという展開だ。
タートルマラソンやオリーブマラソンでも、好タイムを出した時は、たいてい後半の方がペースが速くなっている。
オリーブマラソンなんて、前半はフラットで後半に坂が続くから、後半の方が遅くて当たり前なんだけど、好タイムを出した時は必ず後半の方がペースアップしている。
丸亀マラソンでも、2019年は初めて終盤にペースを上げるという理想的な展開となった。あわよくば好タイムを出そうなんて色気を捨てて、1時間50分切りを絶対目標にして、前半を抑えて走ったからだろう。
そのおかげで最初から無茶に飛ばして終盤に撃沈するという永遠のパターンを避けることができた。
とは言え、同じような心づもりで走った去年の香東川マラソン(自主開催)では、支部長に惨敗したのはもちろん、ピッグやD木谷さんやのらちゃんにもだんだん引き離されていき、2時間オーバーという惨憺たるタイムで大撃沈してしまった。
敗因は分からない。序盤にそんなに無理したつもりはない。て言うか、敢えて自重して抑えた訳でもないのに、早々に他のメンバーに着いていけなくなったのだ。そしてそのままズルズルと後退していった。
最近は似たようなレース展開が多い。スタミナ不足というより圧倒的なスピード不足だ。
まだまだ元気な序盤のうちから、どんなに頑張ってるつもりでもスピードが出ず、ズルズルと引き離されてしまうのだ。
練習量としては、それほど極端に減ったわけではない。支部長よりは少ないものの、そこそこの月間走行距離は確保している。
(支部長)「練習の質の問題やな」
(幹事長)「やっぱり、そうやろなあ」
単にダラダラと距離を走るだけでなく、もっと力を入れてスピードを上げてトレーニングしないと効果的ではないのだろう。
さらに、自主開催では本番のレースほど気合が入らないってのも理由だろう。
上に自主開催のメリットを色々と書いたが、逆に大きなデメリットとして
・本番ほどは気合が入らないから良いタイムは出ない
て言うのがある。
実はこれは非常に大きなデメリットだ。
ゾウさんやのらちゃんのように普段の練習の時でも本番並みのスピードでガンガン練習できる人にとっては、他にランナーがいるかどうかは、あんまり問題ではないかもしれない。
しかし、私のように練習ではどんない気合を入れても本番よりはるかに遅いスピードでしか走れない人間にとっては、他のランナーの存在は大きな影響がある。
数多くの他のランナーと競い合うからこそ緊張感も高まり、アドレナリンが大量に分泌してやる気が漲り、その結果、良いタイムも期待できるのだ。
自主開催でも他のメンバーと競い合いながら走るので、独りで練習している時よりはだいぶマシだが、本当に必死で走れるかと言うと、どうしても甘さが残る。
もちろん、そんな言い訳をしても仕方ないので、今日も行けるところまで行ってみよう。
〜 スタート 〜
スタート時刻は9時40分とした。
主催者の幹事長様からありがたいお言葉を頂いて開会式が10秒ほどで終わり、支部長のカウントダウンにより一斉にスタートとなった。
まず前半の前半は北に向かって走る。スタート地点の河川敷から堤防の道に上がるが、ずっと歩行者・自転車専用道なので、車を気にする必要はない。
自主開催シリーズでは、常に序盤は私が先頭を走ってきた。序盤はコースが分かりにくい事が多くて、道に迷う人が出るといけないので、分かりやすい道になるまではコースを把握している私が先導していたのだ。
自主開催シリーズが始まって以来、常に同じパターンだった。あわよくば、そのまま最後まで先頭で逃げ切りたいところだが、逃げ切れたのは酸欠マラソンだけだ。
ただ、この先導には批判もある。
(支部長)「ああやって序盤に飛ばすから撃沈するんやってば」
(幹事長)「そんなに飛ばしている意識は無いけどな」
でも、もしかしたら無意識のうちに無理して飛ばしていたのかもしれない。無意識と言うより、先頭でみんなを引っ張ろうとしているのだから、多少は無理があったのかもしれない。
て事で、今回は先導するのを止めた。コースは比較的分かりやすい河川敷と堤防の道だし、大半のメンバーは去年、一度走っているので間違えないだろう。
て事で、今回は最初から抑え気味に走る。それでも最初は誰も前に出てこなかったが、しばらく走ると、自己ベスト更新に燃えるピッグが前に出てきた。
とは言え、ピッグもそんなに速いペースではない。なので、後ろを付いていく。すぐ側で、のらちゃんも同じように一緒に付いていく。
後ろからも足音が聞こえるので、支部長やD木谷さんも一緒に付いてきているようだ。
しばらく進むと、峰山トンネルから抜けてくる新しい道の橋が現れるので、橋の下をくぐって進む。
さらにしばらく走っていると、ついに支部長がしびれを切らしたように前に出てきた。ただ、先頭に出ることはなく、ピッグの真横に付いて一緒に走って行く。牽制し合っているのだろうか。
支部長が前に来た事によりペースが上がったのか、それとも単にいつものように私のペースが落ちてきたのかは分からないが、ほんの少し先頭集団と私との差が開いた。
するとD木谷さんも前に出てきて、のらちゃんと一緒に先頭集団に付いて走る。つまり私だけが少し遅れ始めた。
もちろん、まだ序盤なので頑張れば私も付いていけるが、体が重い。足が出ない。こんな状態で無理をしたら終盤に撃沈するのは目に見えている。
てな事で、今日も早々に独りのんびり走る事にした。
しばらく走ると、河川敷が広場になっている場所を通る。つい数週間前には桜の花が満開で、花見客が溢れていた場所だ。
もちろん、今は桜の花はなく、花見客もいない。淡々と走るだけだ。
スタート地点から4kmほど走ると、旧の国道11号線の橋が現れる。
ここまで走ってきた遊歩道は堤防に上がって行き止まりになるので、遊歩道から離れて芝生の中に入って川沿いを走らなければならないから、間違いやすい箇所だ。
でも、支部長と一緒に走っているピッグは迷わず正しいルートを走って行く。
この橋をくぐったら、車の通らない河川敷から車が通る一般道に出る。ただし、交通量は極めて少ないので、車を気にする必要は無い。
JRの線路の橋を2つくぐり、さらに浜街道の橋をくぐると、堤防の道に出る。センターラインのある広い道だが、ここも交通量は皆無だ。
ここは見通しが良く、先行するメンバーの状況が良く分かる。相変わらず先頭集団はピッグと支部長が競り合っている。そこから少し離れてD木谷さんとのらちゃんも快調に走って行く。
スタート地点から5kmほど走ったところで、一般道は左折するが、堤防沿いに人は真っすぐに進める。そのまま北へ少し進むと、最後は海に突き当たる。
突き当たったら左(西)に曲がってさらに少し進むと、再び海に突き当たるので、そこも左(南)に曲がってさらに少し進む。
その突き当りの曲がり角で先頭集団の支部長とピッグとすれ違う。ほーんの少しだけ支部長が前に出ている。
突き当りを左に曲がったらD木谷さんとのらちゃんにもすれ違う。ここに第1折り返し点である食肉加工センターの門がある。
ここまでのタイムを見てビックリ。去年は確か30分ちょっとだった。ここまでスタート地点から5.5kmで30分だったから、1km平均5.5分のペースだった。坂の無いフラットなコースの割にはかなり遅いと思った。
ところが、今年は、なんと32分もかかっている。1km平均5分50秒だ。去年以上に、ものすごく遅い。21kmのレースのうちの序盤の5kmだと言うのに、既にトンでもなく遅い。
ただ、僕が遅いのは確かだが、先頭集団だって、そんなにむちゃくちゃ差は付いていない。って事は、全員が遅いって事だ。
ピッグを始めとして、この超フラットなコースで自己ベストを目指して走り出した割には、いきなりスローペースだ。
去年は折り返して戻って行く時は、まだ全員がほぼ一緒で、その後、どんどん引き離されていった。
だが、今年は折り返し点で既に差が付いていて、見通しの良い場所に出ると、みんな遥か彼方に行ってしまってるのが分かる。
しばらく走って旧国道11号線の橋をくぐると、再び河川敷の遊歩道に戻る。
先頭集団の姿は既に見えなくなっており、後姿が見えるのはD木谷さんとのらちゃんだけだ。
去年はなんとかみんなに離されまいと思って頑張って走ってみたが、今年は早々に一人旅のピクニック気分になっているので、居直ってゆっくり走って行く。
天気は晴れたが、思ったほど暑くはなく、なんとかバテずに走って行ける。ただ、足は重くなかなか前に出ない。
孤独に走り続けると、スタート地点が遠くに見えてきた。去年は他のメンバーが給水のために少し休んでいるのが見えたから、再び少しはやる気が湧いてきたが、今年は既に影も形も見えない。
ようやく自分もスタート地点にたどり着き、タイムを確認すると、この5.5kmは36分もかかっていた。行きより4分も遅い。去年と比べても4分ほど遅い。
恐るべし遅さだ。一体何があったんだ?って感じの遅さだ。本当に一体何があったんだろう。
本番も含めて、私は手早く給水するのが得意なんだけど、もう頑張る理由も無くなったので、ゆっくり水分補給して再び走り出す。
コースの後半に入り、しばらく走ると見通しの良い区間に出る。去年は、かろうじて全員の後姿を確認できたのに、今年は誰一人として姿が見えない。
さらに走ると、河川敷にサッカー場があったりして賑わっているので、なんとなく気持ちも明るくなる。
だが、そのうちひとけが無くなり、琴電の鉄橋をくぐる頃になると、とても寂しい雰囲気になってくる。
すると、ここでD木谷さんの職場のウルトラマラソン仲間である倉石さんと木村さんが向こうから走ってきた。我々より1時間ほど遅れてきたのだが、我々と同じ方向で走るとなかなか会えないので、逆方向に走ってきたようだ。
彼らとしては、まだ前半という事もあり、快調に走っている。
ようやく遠くに第2折り返し点の河辺橋が見えてきた頃、先頭を走る支部長が折り返してきた。
もしかして、もっと早くすれ違うかも、って思ってたが、すれ違う場所は去年と似たような場所だ。
つまり、今年は超スローペースになってしまったが、支部長との差は去年と同じようなものだ。つまり、支部長も去年よりは遅いって事だ。
(支部長)「ちょっと前にのらさんが走ってるよ」
(幹事長)「え?まさか?」
のらちゃんだって、はるか前を走ってるはずだ。何かの良い間違いだろう。
支部長のすぐ後をD木谷さんが付いていく。一方、ピッグの姿は見えない。どうなったんだろう?
しばらくすると、ようやくピッグが折り返してきた。
(幹事長)「支部長と差が開いたやんか」
(ピッグ)「もう駄目ですね」
ピッグがだらしないというのではなく、支部長の底力を見せられたような気がする。
それにしても、のらちゃんが帰ってこない。
第2折り返し点が近づいてきた頃になって、ようやくのらちゃんが折り返してきた。
(幹事長)「どしたん?」
(のら)「今日はダメ。力尽きたよ」
のらちゃんが力尽きたなんて、珍しい事だ。後姿が見えないほどあんなに差が付いていたのに、こんなに一気に差が縮まるなんて、思ってもみなかった。
私のペースが上がった訳ではない。ますますペースは落ちており、中間地点から5kmちょっとで34分半もかかっている。去年より2分以上遅い。1km平均7分近くもかかっている。
て事は、のらちゃんはそれより遥かに遅いペースだ。たぶん、力尽きて歩いたのだろう。
これなら追いつけると思い、折り返してきてからペースを上げてみる。
そんなに力が残ってる訳ではないが、完全に孤独な一人旅だったのが、もしかしたら追いつけるかもしれない状況に変わると、俄然やる気が湧いてくる。
見通しの良い場所ではのらちゃんの後姿が見え隠れする。なんとなく後姿が少しだけ大きくなってきたような気がする。
こうなるとやる気がどんどん湧いてくる。ただし、足は重いので、やる気は湧いてきても、大してペースは上がらない。
それでもモチベーションを維持して走るのは気持ち良い。
だが、その後も、のらちゃんの後姿は、思ったほど近づいてはこない。たぶん彼女も最後の力を振り絞って必死で走っているのだろう。
ようやく遠くにゴール地点が見えてきたが、残りの距離を考えると、逆転は不可能だ。
それでも、既にゴールした3人が待っているなか、元気にゴールした。
〜 ゴール 〜
なんとかゴールしたが、タイムは去年より10分も遅かった。去年だって2時間を上回る大惨敗だったが、今年はまさにハーフマラソンでは空前絶後の大々惨敗だ。
かつて恐怖の激坂を延々と登る塩江山岳マラソンでは、これくらいのタイムが出たこともあったが、こんなフラットなコースで2時間を大きくオーバーするなんて、考えられない。
2017年に山で滑落して靭帯を損傷した直後に足を引きずって出走したオリーブマラソンのタイムより、さらに悪い。
一体、何があったんだ!?って思うが、僕だけじゃなくて、みんなだいぶ遅い。
トップを走っていた支部長は、途中でお腹の具合が悪くなってトイレに駆け込み、結局、D木谷さんが支部長を抜いてトップでゴールしたそうだが、そのタイムは、なんと去年の私のタイムより悪かった。
去年は私はみんなから10分くらい遅い大惨敗だったが、今年の優勝タイムはそれより遅いのだ。私だけでなく、全員が去年より10分以上遅かったようだ。
なかでも、のらちゃんは去年より大幅に悪かった。
(幹事長)「何があったん?」
(のら)「前半は悪くなかったけど、後半に入ると急に足が動かなくなって、何度も歩いたんよ」
(幹事長)「あのペースなら簡単に追いつけると思ったけど、最後まで追いつけなかったなあ」
(のら)「さすがに終盤は必死で頑張ったからね」
最後の必死の頑張りのせいで、のらちゃんはいつまでも立ち直れず、ダウンしたままだ。
たぶん、今日は暑かったからだろう。もちろん、暑いと言っても、炎天下のオリーブマラソンや汗見川マラソンのような暑さには程遠く、大した暑さではないが、体がまだ暑さに慣れてないとか、何かしらの要因だろう。
それでも、最近のマラソン大会ではいつも感じる事だけど、ゴールした後の足の疲労感は大したものではない。あれだけ足が棒のようになって動かなかった割には、走り終えると疲労感は無い。
本当に力を出し切った時は、ゴール後は歩く事も辛くなるが、今日は平気で、まだまだ走れそうな感じだった。つまり全力を出し切れてないって事だ。
もちろん、これは明らかに精神力の問題だ。もっと頑張って限界まで力を出せるようになりたいものだが、どうしたらいいのか分からない。
後は逆方向で走っている倉石さんと木村さんがゴールするのを待つ。
汗はかいているが、日差しがあるので寒くはなく、ポカポカと日向ぼっこしながら二人を待つ。
すると、支部長がいつの間にか居なくなった。
(幹事長)「あれ?支部長はどこへ行ったん?」
(D木谷)「車に着替えに行ったんですかね」
見ると、一人駐車場の方へ歩いていく。支部長は極端な汗っかきなので、どんな時でも場所を憚ることなくすぐに着替えるのだ。
ところが、支部長は車に戻ったと思うと、そのまま車に乗って居なくなってしまった。
(幹事長)「あれ?支部長はどこへ行くんだ?」
(D木谷)「着替えを忘れて家に着替えに行ったんですかね」
(のら)「ソフトクリームをみんなに買ってきてくれるんじゃない?」
支部長はソフトクリームが大好きで、レースの後は必ず食べるんだけど、わざわざ買いに行ってくれるとは思えないので、たぶん着替えを忘れたんだろう。
だいぶ経ってから、ようやく支部長が戻ってきた。
(幹事長)「どこへ行ってたん?」
(支部長)「お腹の具合が悪くて、トイレに行ってた」
車に乗って、近くのトイレに行ってたんだそうだ。
さらにしばらく待ってると、倉石さんと木村さんが戻ってきた。
倉石さんは、途中で息子さんとバッタリ会って、お互いにビックリしたそうだ。
〜 反省会 〜
汗も渇いてきたので、近くのうどん屋古奈やに繰り出す。普通のうどん屋ではかけうどんしか食べない私だが、ここの麺は滑らかで口当たりが良いので、珍しくざるうどんを食べる。
それにしても、今日の大々惨敗は衝撃的だ。あまりにも遅すぎる。
私だけじゃなく、みんな遅かったんだけど、だからと言って、トップと10分も差がついたってのはひどすぎる。
本当に最近、こんな展開のレースが多い。自主開催で気合が入ってないってのが大きな理由だろうけど、どうやったら気合を入れることができるんだろう?
いや、気合だけの問題ではない。さらにペース配分とか作戦が悪かったとか言うんじゃなくて、明らかなスピード不足だ。
いや、しかし、今日は、そういうレベルではない。こんな超フラットなコースで2時間を大幅にオーバーするなんて、有り得ない話だ。
(支部長)「やっぱり練習不足やで」
(幹事長)「そこそこは走ってるんだけどなあ」
(支部長)「練習の質の問題や」
(のら)「去年の記事を読み返した方がいいよ」
去年の記事には「同じように超フラットなコースで2時間オーバーの大惨敗を喫した2008年の今治シティマラソンの記事を読め」と書いてある。
なので大惨敗した2008年の今治シティマラソンの記事を読み返してみると、
(幹事長)「もう絶望的。一体、何がどうしてどうなったのやら」
(矢野)「単に練習不足なんでしょ?」
(幹事長)「そうでもないんだけどなあ。練習の仕方が悪いのかなあ」
(新城プロ)「練習でもスピードを上げる事を意識した方が良いですよ」
(幹事長)「そうかあ。最近は、遅くてもいいから、とにかく距離を走る事しか考えてないもんなあ。遅いペースでダラダラ走るのは良くないのかも」
なんて言う会話があった!
そして、
・今回の反省として、これからは、練習の時、やたらダラダラと距離をかせぐのではなく、もっとスピードを意識しよう。
・もっと向上心を持って練習に励まなければならない!
なんて反省している!
(支部長)「今と全く同じやんか!全然進歩が無いなあ。呆れるわ」
(幹事長)「14年も前に同じような反省をしていたとは!すっかり忘れてたよ」
(のら)「いや、そうじゃなくて、その反省を去年もしてたんよ。去年の反省もすっかり忘れてるよ」
そうだった。去年は、13年前から進歩が無いってのが反省材料だったけど、13年も前の事なので忘れてた、とも言える。
しかし、今年は、去年の反省の事すらすっかり忘れている。
(幹事長)「人間というものは、楽しい事は覚えてるけど、辛い事は忘れるようにできてるのじゃよ」
(のら)「いや、辛い事じゃなくて、反省すべき事でしょ?」
最近も、なんとかそこそこの月間走行距離を達成して満足していた。
もちろん距離を走るのも重要だが、単にダラダラと距離をかせぐのではなく、スピードを意識して走りこまなければ意味が無い。
分かってるつもりなんだけど、すぐ忘れちゃうのよねえ。
〜おしまい〜
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